私の住んでいる東京郊外の町は、江戸時代クリの名産地だったという
ことで、現在でもあちこちにクリの農園があります。
6月はクリの花の季節でした。
枝の先に白い花の穂が盛大について、花火みたいに華やか(それなりに)
でした。――ただし、臭いがイマイチで...
クリの花の白く見える部分はほとんどが雄花です。
一本を大きくして見てみます。
将来食べられるクリになる部分は
花の穂の根元に一つかふたつついています。
この写真ではもうイガの形が雰囲気程度ですが、わかります。
こんな雌花のつき方がクリの特徴のようです。
(ほかのブナ科の種との違いとして書かれています。)
ところで、クリってとてもおかしな特徴があります。
これは冬、葉を落とした枝についている冬芽の図です。
絵の矢印の部分の名前ですが、仮頂芽といいます。
なぜ頂芽ではないんでしょう?ずっと変だな、と思っていました。
ちゃんと先端にあるみたいのに、仮が付くのです。
知り合いの先生にお聞きしたところ、クリは夏に枝の先が枯れて
落ちるから、なのだそうです。
ほとんど全部の枝がそうなるのだそうです。
我が家にあったクリでもやっぱり先だけ枯れました。
でも残念ながら、写真がありません。
近々ここの農園のクリの先端が枯れたら写真をとって、
ご報告します。