台湾に出かけたのは3度目になります。
ずっと描きたいと思っていたどんぐりがあるのですが、見つけることが
できなかったのです。
前回も見かけたのは、マテバシイ属、シイ属ばかりでナラ属は見つけられません
でした。
前回描いた L.brevicaudata
これは図鑑で調べL.kawakmiiだろうとおもったのですが、念のために
台湾の先生に問い合わせたところ、即座にL.b~である、とお教え
いただいきました。
そんなご縁でL先生と知り合いました。
昨年先生にメールをして、~~というナラ属のどんぐりを見たいとお願いした
ところ、見たいどんぐりは何でも見せてあげるよ、
という夢のようなおはなしで、ウハウハと11月終わりに心躍らせ
出かけたのです。
台北の屋台で売っていた、蒸した菱の実と落花生。 これがおいしくて...!
もう食べだしたら、止めるのが難しいくらい。
菱の実
ところで、見たかったどんぐりというのは、へんてこな殻斗をしたQ.pachyloma
というものです。
ビロードのような毛がびっしり生え、実であるどんぐりより大きく広がって
いるのです。
こんなへんてこな殻斗は描く価値が大ありだと思ったのです。
先生によれば、その種は台湾全土にあるのだけれど、あっちにぽつり、
こっちにぽつりという生え方をしているので、所在を知らなければ、
見つけるのは難しいだろうということでした。
近くのサンムーンレイクも霧の多い所。
先生の研究フィールドである、蓮華池研究中心についてすぐ案内していただく
ことができました。
けれど背の高い木の上、霧が濃く実があるのか無いのか、私の小さな双眼鏡では
よく見えません。
先生はどでかい双眼鏡でのぞき、おもむろに アル!と日本語で宣言。
10メートル以上も伸びる手製の高枝きりをちゃちゃっと伸ばし、
枝を切ってくださいました。
私のためにどんぐりを取ってくださっている先生の車には...