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タイトルとは違って、アメリカ・カリフォルニア州にブナ科の仲間のトゲカシ属 とやらいうものがあるということで見に出かけたのは2003年10月の終わり でした。 これは日本にはない属なのでぜひ見ておきたい、と思ったからです。 10月の終わりなんてドングリ達が実る時期には遅いとは思ったのですが、 インターネットで調べたところ、トゲカシの実は晩秋〜初冬の頃らしいと 思われたためです。 (本当はもっと早くに実るということは今は知っていますし、大きくて芽を 出す能力のある良い実はさらに早く、さっさと落ちてしまうため、良い実を 見つけるのはとても難しいです。さらに、その上おいしいので鳥たちが あらそって食べてしまうので人間が見つけるのは本当に難しいものなのです。) 予めブナ科がご専門のH先生、O先生にいろいろお教えをいただき、3亜種 (現在は2亜種に統合)の見られる場所なども見当をつけ出かけました。 タホ湖近くユーレカレイク、ヨセミテ公園などで背の低い1亜種を見ました。 クリのようなトゲがあります。 ヨセミテ公園で。 これは高さ40センチほど。 ユーレカレイクで。 通称ドワーフ・チンカーピンと呼ばれています。 ちゃんと実をつけているので、成木です。 絵にするとこんなものです。 実が1つの部屋に1つ入っているのが大きな特徴です。 (クリは1つの部屋に3個の実が入っています) そして、もう1亜種の背の高い方を見つけようとサンフランシスコの北を うろうろしました。 車を降りて歩き回ってもちっとも見つかりません。 そのかわり何やらいつも行く先々で出会うどんぐりがありました。 立派に太って、葉にもどんぐりにも毛があるヤツ。 生えている場所によっては、葉の毛に泥やほこりがつもって、なんだか うす汚い。 探しているトゲカシは無くて、そのコ汚いどんぐりばかり出てくるのでしまい には、またか、と少々うざったく感じるほどでした。 そこで、よほど私に描いて欲しかったのね、と私も考え方を変えて描いておく ことにしたのでした。 それがこれです。 タンバーク・オーク 家へ帰ってから調べたところ、オークつまりクエルカス/ナラ属に分類 されてはおらず、リトカルプス/マテバシイ属に分類されているモノでした。 アメリカ大陸でただ1種のマテバシイ属、ということになっていました。 あんなにウザかったのに、急におもしろいモノに思えてきました。 マテバシイの仲間には見えない、"変わりモノ"と長いこと思っていました。 たぶんナラ属ができるまえに分化したのではないかとか、(勝手に想像して いただけですが)、なんだかロマンを感じてさえいました...。 最近それが別の、1つの独立した属になったことを知りました。 ああ、やっぱり...。とは思いました。 名前ですか? Notholithocarpus densiflorus だそうです。Nothoがついてしまいました。 "似て非なるもの"、とか、"ニセの"、とかいう意味です。 日本語にはきっとニセマテバシイ属なんてなるのでしょう。 あんまりいい名前じゃないですよね。 きっとマテバシイとは全然違うなりたちを持っているのではないか、と思われる のに、ニセなんてひどいじゃありませんか。 まあ、とにかく、これでブナ科は10属になったようです。
by bellota
| 2011-02-11 15:20
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