今年の秋はフランス南西部のトゥールーズの付近へ出かけました。
一番のねらいはナラ属のポンティカという種です。
ポンティカはもともとはトルコのポンティアック山脈の南側で見つけ
られその名前が付けられたたものですが、現在の分布は主にジョージア
(グルジア)あたりらしいです。
昨年トルコ南部のディアルバクルやマルディンに出かけた時、そのまま
北上すればポンティアック山脈だったのですが、トルコのどんぐりに
詳しい方たちに訊いたのですが、誰も、種も存在も知りませんでした。
しかたなくその種を持っているという知人の私的な植物園を訪ねることに
したものです。
まずは9月末フランス・トゥールーズへ

例によって、フランスまで出かけて、どんぐりだけというのは少し寂しい
ので、観光も少々・・・
翌日はピレネー山脈の北の端、スペイン国境の標高約900mほどの山
ラ・リューヌへ、かわいいと評判の山岳鉄道に乗って行きました。
もちろん、どんなどんぐりの木たちに会えるのかというのも楽しみですし・・・

山には放牧された羊や牛、馬がのんびり歩いています。
木々はペトラエアやパブセンス、ロブルのどんぐりの仲間やブナ、トウヒなど。
頂上はスペイン領。
西の大西洋側のガスコーニュ湾や、南にはピレネーの山々が見えました。

その夜のホテルへ向かう道の途中で、ルルド、という標識がみえました。
奇跡の泉で名高いルルド!
これは寄らなくてはなりません。そして水をいただかなくては!
奇跡の泉の洞窟の上にはとても大きな教会が建てられています。

現在は奇跡の泉から直接水を汲むことはできません。
しかし今でも水はこんこんと湧き出しています。

プラスティックで覆われている中の照明の当てられている所が泉です。
一般人は同じ水源から引かれている、たくさんの蛇口から出る水を無料で汲む
ことができます。

もちろんたっぷりと汲ませていただきました。
気分からというわけではなく、本当にとてもおいしい水でした。